2013年9月7日(土)に起こったことが現実だったのか…いまでもしっかりとした確証は持ててはいない。

確かに、メールの記録では8月23日の19:03にローチケから、

[お申込内容]
興行名：水曜どうでしょう祭 ＵＮＩＴＥ ２０１３
公演日：2013/09/07（土）　10:00開演
会場名：真駒内セキスイハイム　アイスアリーナ＆オープンスタジアム
チケット料金：１日券（１日券）1枚　計3,500円
手数料：計315円
お支払合計：計3,815円

というクレジットカード決済のお知らせメールが届いている。

面白いことに、同日の16時台のメール記録では、日本航空とエアドゥの2社で札幌便を予約しているんだな。16時台といえば、就業時間内の職場でだ。19:00からのチケット再々販売を前にして、万が一ゲットできたときに備えてポチっていたわけだ。

考えてみれば、6月5日のチケット販売は朝10:00からの受付だったから、多くのマニアたちは同僚や上司にバレないように業務を中断してPCに向かっていたか、外回りの途中にローソンに駆け込んだか、強者になれば有給休暇をとってチケット争奪戦に馳せ参じていたことになる。

前回2005年の祭のチケット販売状況がわからなかったため、そんなに倍率が高いと思わず余裕をかましていた自分にとって、受付開始5分か10分すぎにアクセスしたときにくらった敗北感は非常に大きかったと同時に、どうでしょうマニアの予想以上の多さに驚きを感じたものだ。

まあ、いろいろ調べてみると、転売目的の購入が多くてすぐにオークションに出回っていたため、再販も期待できるということだった。案の定、7月下旬に抽選方式による再販申し込みが行われた。転売業者の参入を防ぐ工夫がされていたようだが、こっちの方もあえなく撃沈という結果が届き、祭チケット入手の道は遥か彼方のまた奥かと思い込んでいた。

その証拠に、祭参戦に見込んでいたチケット代、航空料金、宿泊費、土産・グッズ代などを全部ひっくるめた予定出費を、そのままDVD全集のコンプリートに充ててしまっていたからだ。

そんななかで、思いがけずチケット再々販売があることを知ったのは、販売日の前日くらいだったと記憶している。今度は19:00受付開始という大人の時間だ。さすがに当局も、いい大人が大半を占めるどうでしょうマニアに対して、就業時間内に業務を中断させて日本経済を低迷させてはいかんとの考慮があったのだろう。

あやうく最後のチャンスを逃すところだったが、チケットを獲得できるとはまったく期待しないまでも、万が一ゲットした際に移動手段を確保するために、就業時間内に可能性のある2便を予約していたのだ。

そして、いつもより早めに帰宅して19:00丁度に予約ボタンをクリック！　うかつにもログインしていなかったため、ID & Passwordを要求されたときには、もう目の前真っ暗の絶望的な気分となった。また最初から項目を埋めながら手続きを完了すると、なんと予約番号と受け取り方法を知らせる「チケット予約完了」の画面が目の前に現れた。

なんと、あっけないことか。ぽか〜んとして、しばらく放心状態になってしまった。

かくして、翌日の夜には最寄りのローソンに駆け込み、発券の手続きをしている店員さんに誇らしい顔を見せつけがら、チケットを受け取ったことは鮮明に覚えている。店員の若いお兄ちゃんには、その1枚のチケットにどれだけ多くのマニアの想いが込められているか、知る由もない…。