旅は宿ありき…?

この年末、滅多にないことだが、家族とゆっくりしようということで、ちょっと近くの温泉宿に1泊することにした。

ツーリング中では、温泉宿は1人では泊まりにくく何かと避けて通ってきたが、やはりゆっくり旅の情緒を味わうにはいいもんだと改めて思う次第。

どうでしょうの旅でも、当初は行き当たりばったりで、深夜バス移動、車中泊も当たり前の若者の気ままな旅がほとんどで、宿に泊まったところで、大泉の「○○で1泊!」と「おはよ〜ございます」の一言ずつで片付けられていたと思う。

若いうちは…(と言っても、もうすでにいいオッサンではあったが)、バイク乗りの習性で野宿や野営などはなんのそのというディレクター陣も、寄せる年波には勝てぬと言うことだろうか、見た目にもリッチな温泉宿のシーンが目につくようになってきた。

宿泊するには1万5千円以上の旅館でないと旅本来の楽しみが果たせないというような藤村Dの発言が、どこかの副音声解説あたりであったと思うが、現役バリバリのツアラーから言わせると、まだまだ…というよりは、もうヤツらも「いいオッサンだな」というような印象であった。

んでも、温泉ランドや格安ビジネスホテルを定宿にして、何かと極貧ツーリングを満喫している感も、いい歳してそろそろ改めないといけないかと思うようになったのも、やはり「どうでしょう」の影響かと思われる。

確かに、「宿ありき」で事前予約の夕方早め投宿によって得られる充足感というのは、走り詰めの挙げ句に泊まる宿がなくて、かろうじて宿を確保する状況に比べれ、それはそれはえらくリッチな大人の旅なのであろう。サイコロシリーズと2011原付日本列島制覇あたりを比べれば、その両極がみられるのであろうが、そこには寄る年波以上に、旅本来の醍醐味という部分が企画のなかに盛り込まれたということだろう。

藤村Dによれば、「試験に出るどうでしょう 石川県・富山県」あたりから旅館の善し悪しを意識し始め、「原付西日本制覇」の玉造温泉がどうでしょう史上最高の温泉宿だったと言わせているように、日本の温泉文化を正当に評価し行動に表すようになった始まりだと思われる。

水曜どうでしょう自体、「旅番組」を名乗っていながらはやめちゃな旅をしつつも、大人の旅を意識して温泉を巡るあたりは、「旅番組」としてのステータスをようやく面と向かって話せる状況になったのではないかと思うのである。

それにしても、米沢牛A5ランクのしゃぶしゃぶは絶品でした…。

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