全集DVDを手にした当初は、その特典としても美味しい「副音声」を楽しみにして観ていたが、一通りコンプリートしたあたりから、改めて副音声OFFで観てみると、また新たな楽しみ方を発見できるという話…。
どうでしょうのソース(素材)としては、DVD全集の他にも「classic」の録画映像と、ネットで探すことのできる無料動画(これは合法ではないのだが…)により、ほぼレギュラー放送分は全番組をコンプリートしているつもりである。
なので、DVD全集を手にする諸氏も、おそらくは何らかのオンエアーを観たうえで、改めて買い直す(買い足す?)というパターンが多いのではないかと思うのだ。
そして、ほとんどは「副音声」を楽しみに、まずはONにしてディレクター陣の「どうでしょう論」に耳を傾けるのだと想像する。実は、自分もそのクチで、何度か通しで観て山場も心得た本編を素直に観る前に、「副音声」に飛びついたわけである。
そして、DVDを購入したものに与えられる特典を一通り享受するわけである。
しかし、それも一通りコンプリートした後に、何気なく本編を素直に(副音声OFFにして)見直したときに、改めてその新鮮さに驚きを覚えるのは、自分だけではないと思うのだが…。
その理由は、副音声付きでは気づくことのないDVDならではの未公開シーンンがふんだんに盛り込まれていることに気づくからである。
特に、昨日の晩に観た「ヨーロッパリベンジ」では、レギュラー放送ではカットされた旅情溢れるいくつかのシーンが盛り込まれ、より深みのある作品に仕上がっていたのである。
レギュラー、リターンズ、クラッシック、DVD全集と、映像ソースが4つも存在し、観ようと思えばどれでも観比べることのできる番組というのもまず他にないという意味では、非常に特殊な番組ということがいえるのでは…と、その奥深さを改めて思い知らされたわけである。